9月も中旬となり、天候的には心地よい季節になりました。
先日、ある経営者から会社の内部管理会計に関する相談を受けました。会社の営業部門と管理部門の業績評価をそれぞれどのようにしたら的確にできるかというものでした。
考えてみれば、営業部門の業績は会計データから容易に評価できるのに対し、人事や総務などの管理部門の業績(貢献度)は損益計算書上明確に出ないので、後者についてはとても難しい質問です。
この相談は、いわゆる部門別計算で片が付く話ではありません。部門別会計というのは、主に営業部門を、店舗別や商品別などによって区分して損益計算書を作成するものなので、営業部門と管理部門を区分したものではないからです。
現在これに対してどのように回答助言をしようかと思案しているところです。ひとつのアイデアとしては、主に大企業が複数の事業部門の管理を一括して単一部署で行うShared Serviceの考え方の一部を応用できないだろうかと考えています。
それに加えて、例えば企業の管理部門を別会社(子会社)のように擬制して、国際税務における移転価格税制上の残余利益分割法を参考に内部取引としての管理部門の適正収益を割り出し、それからコストを引く形で業績評価ができないかと思っています。
最初は風変わりな相談のように感じましたが、よく考えると、これはとても重要な内容で、損益計算書に表示される営業利益を、営業部門の貢献部分と管理部門の貢献部分に区分して把握することができれば、画期的なことじゃないでしょうか。
このことを、ひとつの研究テーマと考えて、自分なりに探求してみようと思っています。納得してもらえるような回答をすることを目指します。
(ウィキペディアより)
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