高校生向け授業

この土日は、研究室にて、高校生向けのウェブ講義を担当しました。テーマは「租税の公平と公正」というかなり堅いものでしたが、全国から合わせて150人くらいの高校生が熱心に聞いてくれました。

全員、事前に収録して配信していた私の講義動画を見たうえで、税負担の公平とは何か、手続の公正とは何かについて、自分の意見をきちんと示して今日の講義に参加してくれました。

いわゆる租税教室的な、税の種類を並べて、税負担の必要性だけを説く講義ではありません。納税者が自発的に協力して正しく申告納付する環境をつくるために必要な手続的公正(納税者を丁寧に扱い、権利を尊重すること)について話しました。

税に関する知識量はまだ十分でないにしても、彼らは私が高校時代にまったく考えもしなかったような租税法や税務行政制度のあり方について、少なくとも真剣に考えていました。本当に感心しました。

私のこれまでの研究で得た知見を、できるだけわかりやすく伝えようと、自分なりに努力して臨んだ講義でした。終了後に、多くの高校生が感想として、「租税への関心が深まった」、税について考え「面白かった」というようなコメントを寄せてくれました。

それは講師の私にとって、この上なく嬉しいことで、今回の高校生向け講義は、間違いなく今後研究と教育を続けるうえでの励みになります。

(夢ナビ ライブ講義)

金山知明税理士事務所・国際税務コンサルティングオフィス

神戸に事務所登録をしている税理士、米国公認会計士、大学教員です。

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