前回の記事で、非永住者の課税関係について書きました。ごく簡単に言うと、非永住者(日本に来て5年経っていない外国人)が外国で得た所得については、そのうち日本に送金した金額までを課税するということになっています。
では、その外国所得について外国で税金を払っていた場合、日本で外国税額控除は受けられるのか。答えはもちろんYESです。そうしないと二重課税になってしまうので、外国で納めた税金を、日本での確定申告時に所得税から引きます。
ただし、非永住者の場合は注意が必要で、日本では外国所得の全部に課税されるわけではなく、日本に送金した部分のみ課税されるので、外国税額控除の対象となるのも、日本に送金して課税される部分だけとなります(所得税法施行令222条3項)。
当然と言えば当然だけど、この制限は近年(平成29年)設けられたもので、それまでは制限なく、外国所得の全部が限度額計算の対象となっていたようです。ちなみに控除対象となる外国所得税についても、もちろん日本で課税対象となる外国所得に対応する外国所得税だけとなります(所基通95-29)。
特に、外国所得の一部だけを日本に送金している場合、課税対象となる外国所得も、外国税額控除限度額計算上の外国所得も、控除対象となる外国所得税も、すべて限定されるので注意が必要ということに。
In the last article I wrote about tax system for Non-permanent resident in Japan. To put it very simple, Non-permanent resident is a foreign national person who has been a resident in Japan for less than 5 years, and Non-permanent resident's foreign sourced income is taxable up to the money amount transferred from abroad to Japan.
Then if the person had paid foreign tax for the foreign income, is the foreign tax credit available in Japanese income tax calculation? The answer is Yes! The tax paid in foreign country can be deducted from Japanese income tax in order to avoid double taxation.
However in the case of Non-permanent resident the person needs to be careful because the foreign tax credit application is limited to the foreign tax amount correspondent to the taxable income in Japan.
📷六甲アイランド内は外国人が多くかなりインターナショナルな環境です。
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