なかなか気の休まる時がない12月も中旬になりました。昨日は講義担当の後、京都にてなんとか研究発表を終えて帰りました。
ようやく一区切りとしたいところですが、今日は午前中の講義を終えてから、出身事務所の支援業務のため島根に来ています。
世相を表す今年の漢字が「税」と発表されました。近年は防衛増税やインボイスのこともあり、これまでになく税に対する関心が高まっているようです。増税やインボイスはさておき、税への関心が高まること自体はよいことだと感じます。
日本では、消費税の税収が全税収の約20%を占め、いつの間にか各税目のなかで最大となっています。消費税は逆進性があるうえ、直接税に比べて顕著性が低い(実は負担感が小さい)という特徴があると思います。
それに、源泉徴収、年末調整制度があることにより、大半のサラリーマンは確定申告をしないので、これも税負担感を鈍らせる作用があると考えます。
本当は、納税者が税負担感を正しく認識して、税に対する関心を強くもつことが、多くの人の政治参加を通じて税制度を改善することにつながるはずです。研究対象としてもますます重要になっていくと信じて取り組みたいと思います。
(memo) Fiscal Illusion
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