4月初旬は、税理士業務関係のミーティング、大学の新入学生オリエンテーション、入学式出席、締め切り間近の論文完成作業、などで慌ただしく過ぎました。そしてついに明日から2023年度前期講義のスタートです。
また講義の準備に追われる毎日が始まりますが、今年は2年目なので、すべてが初めてだった去年よりは多少の心理的余裕をもって走り出せる感じです。それでも、まだまだ新米教員の域を出ず、教えることに関してすごく自信があるわけでもなく。
実際、昨年4月に初めて学部の講義をしたときまで、大学教員には話す力、伝える力が必要だという当たり前のことを理解してなかったです。論文を読んだり書いたりすることに関しては自信をもっていたけど、学生を前に講義をするというのは、それとはまったく異なる能力を試されることだとすぐに思い知らされました。
昨年の途中、授業に集中してくれない学生をどうしてよいかわからず、ちょっと悩んだ時期がありました。頑張って講義することを諦めようかと思ったりもしました。が、教員が冷めて距離を置くと学生が講義を受ける意味はますます無くなってしまうし、自分が教員である意味も乏しくなってしまう。なので、できるだけ接近するほうに舵を切ってみました。
その接近の仕方は決して上手ではないんですが、不器用ながらもこちらが歩み寄る姿勢をみせれば、ちゃんとそれに応えてくれる学生もいるということがわかりました。その経験に、教員がどういう仕事かというのを逆に教えられた気がしました。
大学教員は自分が望んだ道で、そのために何年も努力を重ね、今幸運にもその立場を得ています。精一杯その職務に向き合う覚悟で、明日からの講義に臨もうと思います。
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