近年は、日本でもMBA課程を設ける大学が増えつつあるのと並行して、国際ビジネスを学問として教える講義も出現しています。このような講義が、MBA課程でなく、外国語学部内で行われているケースもあります。
「国際ビジネスマネジメント(International Business Management)」と一口にいっても、ちょっと焦点を絞りにくいのですが、それは僕の理解では、国境をまたぐ取引や組織に特化したMBAコースのようなものだと思います。
当然、国際的見地からのビジネス戦略、マーケティング、ファイナンス、人的資源、会計、税務といった色々な分野を含むのだと思います。学ぶべきことは多岐にわたりますが、これからのビジネススターターにとっては、それら知識は特に強力な武器になると推測します。
僕は今、海外(特にイギリスとオーストラリア)の税務行政制度を題材にして研究してますが、実はMBAに行って以来、興味の対象は税務だけでなく、会計と税務を軸足にした国際ビジネス管理の分野に向かっているのを感じます。
今、その分野での大学での教育者・研究者になりたいという強い願望から、関連する分野での大学教員募集への応募を試みているところです。実は出雲の事務所を退職して広島に来た主な理由の一つは、覚悟を決めて身軽な個人税理士になって、そのような研究活動と応募をしやすくするためでした。
が、応募の結果、残念ながら今のところうまく行ってはいません。大学教員の初期採用には、博士号の保有と年齢の若さ(ともちろん研究実績)が重要ということもあり、当然ですが険しい道であるようです。今はもちろん博士論文を仕上げることが最優先ですが、教員応募の方も険しさを承知のうえで、チャレンジしていこうと思っています。
税理士業務という実務を長年やっており、研究者・教育者を目指すにはあまりにも遅いスタートだったので、かなり無謀な行動といえることはわかっていて、それがどう帰結するのか正直予測できないという状況ですが、今は目の前の(あるのが有難い)少数の実務にきちんと当たりながら、精一杯研究者と教職に近づく道を進んでみようと決めています。
事務所近くを流れる本川。原爆ドームは反対側になります。
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